どうして君を好きになったんだろう

本当は 璻side

いつもと同じ帰り道。


俺は学校終わりに遼の家に遊びに行った。


9時頃になって、駅前には不良みたいなのがたくさん集まってる。


その時聞いたことあるような声がしたんだ。


近くまで行くとこないだ出会った女の子の姿。


あれ?名前、なんだっけ?


えーーーとーーーー、あっ、怜香だ。


怜香の手を握ってその周りを5人くらいが囲んでいる。


あれって同じ学校のやつじゃん。


なに、絡まれてんの?


俺は近くに行って手を掴んでるやつを後ろから蹴った。


学校ではそこそこ有名な俺の顔を見たらすぐいなくなったけど。


女に絡む度胸はあんのに、結構よえーな。



怜香が何があったのか分かんないみたいな顔でぼーっとしてる。


俺は怜香の手を取って掴まれていたところを見る。


怪我なんかしてねーよな。


俺が確認して公園に入っていくと、後ろから怜香がついてくる。


こんな時間に危ねぇんだけど。


怜香に話しかけると案外普通に言葉が返ってきた。


こないだ怒ってたからもう関わりたくないんだと思ってたけど。


この見た目だし。



てか、関わりたくないって思うのが普通のことだし。



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