どうして君を好きになったんだろう
第1章

私の日常

「怜香ー!宿題見せてーーー!!」


「またー?まぁ、いいけどさ。」


「さすがなんでも出来る怜香様だね。みんなの憧れの的だしね。」


「・・・・・・・うん、そうなのかもね。」


私は別にそんなの望んでない。


「よし。ありがとう!写し終わった!」


そういうのは私の唯一の親友の水島瑚春(みずしま こはる)。


瑚春とは高校1年生の時に同じクラスになって、心配性で泣き虫な瑚春をほっとけなくて話しかけたのがきっかけ。


いつもは元気なんだけど、ふとした時に心配になって泣き出す。


それに、お父さんが警察官でそれが影響しているのか怒ると凄く怖い。


そんな瑚春といるのが意外と面白いんだけど。


そんな裏表のない性格の瑚春のことが好きになって、今ではありのままでいられる大切な存在。


「はい。次からは自分でやってよ。」


「はいはーい。・・・・・怜香、大丈夫?疲れてない?」


私の前の席に座って瑚春が聞く。
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