どうして君を好きになったんだろう
彩芽は俺にとって1番大切な宝物だ。


唯一の家族。


「そーだ!買ってきて欲しい本があるんだけど!!」



彩芽は入院期間が長かったのかいつの間にか本を読むのが好きになっていた。


スマホで読みたい本を調べて俺に買ってくるよう連絡をよこす。


恋愛小説とかだとなかなか1人で買いに行くのは恥ずかしいんだよな。


「いいよ。何買ってくればいいの?」


「これなんだけど、ここら辺の本屋さんじゃ売ってないみたいなの。人気があんまりないやつみたいで。だから、もしお兄の知り合いで本好きな人いたら聞いてほしいなって。でも、不良しか友達いないよね?」


「俺の友達みんな不良だと思うなよ。んー、遼は絶対分かんねぇだろうし・・・・・・・あっ、1人いたわ。そういうの知ってそうなやつ。」


そう言うと彩芽の目が輝いた。


「本当!?その子って女の子?」


「あぁ。まぁな。」
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