どうして君を好きになったんだろう
メニューを開いて何を頼むか考えていると、突然お腹の音がした。


「え?璻?」


「俺。朝から何も食べてねぇんだもん。」


「なんで?」


「それは怜香がちゃんとした格好で来いって言うから。俺はどうにかなるけど、遼の髪見ただろ?まず髪染めるところから始めたんだよ。でも全然色つかなくて何回もやり直し。それでこんなに遅れた。」


確かに遼君の髪の色は黒ところどころ金髪。


でも約束守ろうとしてくれて嬉しい。


「ごめん。でも、ありがとう。」


私がそう言うと璻が笑った。


「別に怜香が悪いんじゃねーよ。気にすんな。」


話していると頼んでいたオレンジジュースとコーラが運ばれてくる。


「怜香オレンジジュースなの?炭酸飲めないとか?」


「私をなんだと思ってんのよ。飲めるよ。ただ、コーラ苦手なの。サイダーの甘さと違うから。」


「・・・・・・・・味覚音痴。」


「・・・・・・・・はい?」


「「ふっ、あははは!!」」


間のとり方が可笑しすぎて2人で声を上げて笑ってしまった。
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