どうして君を好きになったんだろう
こんな生活、いつまで続くのかな。


そんなことを思いながら夏休みを過ごしていた。


でも私だって勉強ばっかりしてるわけじゃない。


お母さんが家にいない時は瑚春と一緒に出掛けたりする。


お母さんがいる時は塾にしか行けない。


きっと遊びに行くなんて言ったら怒号が飛んでくる。




遊んでる暇なんてない。


成績落ちてるのに何考えてるの?


いつもそうだ。


お母さんもみんなと同じように完璧を求めてくる。


そしてお盆前最後の塾の日に模試の結果が返ってきた。


結果は・・・・・・前よりもいい。


でもまた怒られるから意味無いけど。


「えー、今から1人1人と話すから名前呼ばれたら会議室に来いよー。」


塾長がそう言うと名前を呼ばれた順に入っていく。


私は待っている間勉強していた。




でも、時々頭の片隅に璻が出てくる。



今何してるかな。



友達といるかな。




「怜香ー。」



名前を呼ばれた時にはもうクタクタだった。



私が1番最後に呼ばれた。



ずっと机に向かっていたから肩もこる。

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