どうして君を好きになったんだろう
周りから何か言われる度私は自分の気持ちを言わないようになった。


最近は諦めて嘘笑いでもしていればいいんだって思うようになった。


私が微笑んでいればみんなの憧れの怜香になるんでしょ?って。


勉強も出来て、友達とも仲が良くて、生徒会でも活躍してて、完璧な憧れの的。


それが私に貼られたレッテル。


「怜香ーー!今日、放課後付き合ってくれない?」


お昼休みになって瑚春に言われた。


「いいけど、どこ行くの?」


「私の好きなバンドのCD買いに行きたいの!!もし暇だったら本とか見てていいからさ!!お願い!!」


私と瑚春は帰宅部だから放課後は図書館に行くか、瑚春のショッピングに付き合うって感じ。


私達が良く行くのは1階から5階まで本やCD、DVDが売っている大きなお店。


私は本を見て、瑚春がCDとか漫画とかを見るっていうのが多い。


「うん。いいよー。今日は塾もないし。」


「良かったー!私は明日が塾だから今日しか行けないんだよねー。んじゃ放課後よろしく!!」


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