放課後、いつもの場所で。
「これって…」
「あげるから使いな。俺のお古だけど」
手のひらがじんわり温かくなる。
視線を手のひらに向けると、渡されたのはカイロだった。
「え、でも」
「いいから。それに女の子は早く帰りな。人が多いつっても変な奴が居ない訳じゃないから」
じゃあね。
と手をヒラヒラと振りながら来た道を戻ってく姿に、私はただ呆然と見てるだけしか出来なくて。
ただ温かいカイロをぎゅっと握りしめた。
「…………」
あ!クリーニング代!!
ハッと思い出した時には時すでに遅くて、
男の姿はもうない。
名前ぐらい…聞けば良かった、な…
「あげるから使いな。俺のお古だけど」
手のひらがじんわり温かくなる。
視線を手のひらに向けると、渡されたのはカイロだった。
「え、でも」
「いいから。それに女の子は早く帰りな。人が多いつっても変な奴が居ない訳じゃないから」
じゃあね。
と手をヒラヒラと振りながら来た道を戻ってく姿に、私はただ呆然と見てるだけしか出来なくて。
ただ温かいカイロをぎゅっと握りしめた。
「…………」
あ!クリーニング代!!
ハッと思い出した時には時すでに遅くて、
男の姿はもうない。
名前ぐらい…聞けば良かった、な…