struck symphony
「そうと決まったら! さぁ、出掛けましょうか」
「あっはい」
「あっ、何か作ってらっしゃるんですよね?
甘くて いい匂い」
「あ、はい。
何か… お礼がしたくて、
フランスパンがあったので、フレンチトーストを。
すみません、勝手にキッチンを使って」
「いいえ。有難うございます。
持っていくのに丁度いいですね」
「お口に合うか、わかりませんが…」
「とっても美味しそうな匂いっ。楽しみですっ」
陽音の言葉に、
恵倫子は、恐縮に微笑む。
そして、
ふたりは 同時に 思う事が同じになり、
畳の部屋を見た。
「あっ」
「あら」
いつから見ていたのか、
響は、布団の上にちょこんと座って
キョトンとしながら ふたりを見ていた。
恵倫子と陽音は、顔を見合わせて微笑み、
ふたりとも 優しい眼差しで 響を見つめる。
そして、
陽音は、柔らかい眼差しで 元気良く 響に声を掛けた。
「おはよう、ゆらちゃん!
三人で一緒に 楽しいところへ お出掛けしようか!」
響は、目を輝かせながら 満面の笑みで
大きく頷いた。
雨上がりの 虹は
それはそれは 幽玄で
まるで 三人の良き雰囲気を彩るよう
美しく 色鮮やかだった… ーー
「あっはい」
「あっ、何か作ってらっしゃるんですよね?
甘くて いい匂い」
「あ、はい。
何か… お礼がしたくて、
フランスパンがあったので、フレンチトーストを。
すみません、勝手にキッチンを使って」
「いいえ。有難うございます。
持っていくのに丁度いいですね」
「お口に合うか、わかりませんが…」
「とっても美味しそうな匂いっ。楽しみですっ」
陽音の言葉に、
恵倫子は、恐縮に微笑む。
そして、
ふたりは 同時に 思う事が同じになり、
畳の部屋を見た。
「あっ」
「あら」
いつから見ていたのか、
響は、布団の上にちょこんと座って
キョトンとしながら ふたりを見ていた。
恵倫子と陽音は、顔を見合わせて微笑み、
ふたりとも 優しい眼差しで 響を見つめる。
そして、
陽音は、柔らかい眼差しで 元気良く 響に声を掛けた。
「おはよう、ゆらちゃん!
三人で一緒に 楽しいところへ お出掛けしようか!」
響は、目を輝かせながら 満面の笑みで
大きく頷いた。
雨上がりの 虹は
それはそれは 幽玄で
まるで 三人の良き雰囲気を彩るよう
美しく 色鮮やかだった… ーー