struck symphony
強く抱きしめられて…
恵倫子は、速く脈打つ 陽音の鼓動を感じた…

恵倫子にも 熱いものが込み上げてきて、
熱い吐息が 漏れる…




恵倫子を抱きしめたまま、
静かな気配に
陽音が、囁き… 尋ねる…


「ゆらちゃん…は?」

「もう寝てる」


その言葉を聞いた途端、
陽音のなかで 何かが 弾けた…
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