struck symphony
二曲目を奏で終えると、

間髪を容れず 三曲目へ…



“あ…、 この曲も 初めて聴く…

これも 新曲かな”




二曲目と三曲目

初めて聴く曲に 聴き入りながら、

恵倫子は、陽音の言葉を思い出す。





ー 新しい曲を作った


恵倫子に 聴いてほしい曲なんだ



恵倫子を想って 書いた曲だから… ー





“あっ…、 どの曲だろう…”




恵倫子は、わくわくし始める。

と同時に、その曲名を聞いてなかったことに
我に返る。


自分も聞き忘れていたが、
陽音は 何故言わなかったのだろう…と、
単なる 言い忘れただけだろうか と、
不思議に思いながら…


そう思いながらも、
どちらも 素敵な曲で、
この曲だろうか…と思いながら 自然と聴き入る。



けれど…
なんだか、
2曲とも
陽音が恵倫子に告げた曲では…ない気がした…




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