struck symphony
祝福前夜 ー
恵倫子は、両親への、感謝と 嫁ぐ言葉を
考えていた。
色々考え過ぎて、
もう…要らないかな、
なんて思いそうになることもあったが、
やはり、伝えよう…と。
未婚のシングルマザーだったので、
結婚は、初めて ということになる。
だから、
両親への 式前夜の言葉も、初めてなわけで。
やはり、伝えたいことは、いっぱい。
真面目に 想いを整理して、
きちんと伝えました。 …だそうです。
どんな言葉だったのか…
言葉の詳細は、
本人が、恥ずかしいそうで、
敢えて、書きません。
言葉は、
恵倫子の御両親の、心の中に…
端的に 申すと、
恵倫子本人の生まれたときのエピソードと、
響が生まれたときのエピソード
等も 織り混ぜた、
年代は違うが、
ともに育てて貰った御礼と
これからも 見守ってください。宜しくお願い申し上げます。とを添えさせていただいた、嫁ぐ報告だったそうで、
御両親は、涙が止まらないほど、
泣いてあったそうです。
感動的でした。
そして、
祝福の日 ーー
恵倫子のウエディングドレス姿に、
来夏が、嗚咽しながら 泣いている。
泣きながらも、感動しながら嬉しそうに
相棒の一眼レフのシャッターを切っている。
来夏の涙の想いが、
恵倫子へと ひしひしと伝わってきて…
嬉しさとともに…、もらい泣きする…
そんな涙を拭いながら、
恵倫子が、来夏に 語りかける。
「プロに撮って貰うなんて、感激だよ」
「…私も…、、
ドレス姿の恵倫子を撮る日が来るなんて…」
そんなシャッター音のなか、
支度を終えた陽音が、部屋へと入ってきた。
恵倫子のウエディングドレス姿を見て、
「綺麗だ…」
と、溜息混じりに 見蕩れる。
「そうなんです。綺麗な恵倫子が、
ますます綺麗で女優さんみたいでしょ」
来夏の言葉に 陽音は、はにかみながら会釈する。
「陽音さん、素敵」
恵倫子も陽音に見蕩れて、言葉をかける。
そんな 見つめ合うふたりの所へ、
ドレスアップして貰った響が、
済まし顔で歩み寄った。
「わぁ!ゆら!可愛い~!
ほらっ、もっとよく見せて、
クルッと回ってごらん」
恵倫子が、感嘆の声を上げる。
陽音が目を細める。
来夏が、感激しながら 響の写真を撮る。
響は、済まし顔ながらも はにかみながら、
ママの言うように クルッと回って見せた。
大人たちが、褒め称えるように 響に 拍手をした。
恵倫子は、両親への、感謝と 嫁ぐ言葉を
考えていた。
色々考え過ぎて、
もう…要らないかな、
なんて思いそうになることもあったが、
やはり、伝えよう…と。
未婚のシングルマザーだったので、
結婚は、初めて ということになる。
だから、
両親への 式前夜の言葉も、初めてなわけで。
やはり、伝えたいことは、いっぱい。
真面目に 想いを整理して、
きちんと伝えました。 …だそうです。
どんな言葉だったのか…
言葉の詳細は、
本人が、恥ずかしいそうで、
敢えて、書きません。
言葉は、
恵倫子の御両親の、心の中に…
端的に 申すと、
恵倫子本人の生まれたときのエピソードと、
響が生まれたときのエピソード
等も 織り混ぜた、
年代は違うが、
ともに育てて貰った御礼と
これからも 見守ってください。宜しくお願い申し上げます。とを添えさせていただいた、嫁ぐ報告だったそうで、
御両親は、涙が止まらないほど、
泣いてあったそうです。
感動的でした。
そして、
祝福の日 ーー
恵倫子のウエディングドレス姿に、
来夏が、嗚咽しながら 泣いている。
泣きながらも、感動しながら嬉しそうに
相棒の一眼レフのシャッターを切っている。
来夏の涙の想いが、
恵倫子へと ひしひしと伝わってきて…
嬉しさとともに…、もらい泣きする…
そんな涙を拭いながら、
恵倫子が、来夏に 語りかける。
「プロに撮って貰うなんて、感激だよ」
「…私も…、、
ドレス姿の恵倫子を撮る日が来るなんて…」
そんなシャッター音のなか、
支度を終えた陽音が、部屋へと入ってきた。
恵倫子のウエディングドレス姿を見て、
「綺麗だ…」
と、溜息混じりに 見蕩れる。
「そうなんです。綺麗な恵倫子が、
ますます綺麗で女優さんみたいでしょ」
来夏の言葉に 陽音は、はにかみながら会釈する。
「陽音さん、素敵」
恵倫子も陽音に見蕩れて、言葉をかける。
そんな 見つめ合うふたりの所へ、
ドレスアップして貰った響が、
済まし顔で歩み寄った。
「わぁ!ゆら!可愛い~!
ほらっ、もっとよく見せて、
クルッと回ってごらん」
恵倫子が、感嘆の声を上げる。
陽音が目を細める。
来夏が、感激しながら 響の写真を撮る。
響は、済まし顔ながらも はにかみながら、
ママの言うように クルッと回って見せた。
大人たちが、褒め称えるように 響に 拍手をした。