恋は手紙と。
 重い扉を押して、屋上へ出る。


 暖かい光が入り込んできて、全身にあたる。


 今日は、屋上でお弁当を食べたい気分だった。


 放課後のことを考えて、頭でシュミレーションしてしまう。


 日陰と日向を跨ぐようにシートを敷き、お弁当を食べようとしていたときだった。


 屋上の扉が、ゆっくりと開く。
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