恋は手紙と。
 「さ、沢村くん?」



 「あ、宮野……ここにいたんだな」



 扉の間から顔を覗かせたのは、沢村くんだった。


 手にお弁当を持ったまま、こちらに近づいてくる。



 「な、何でここ……」



 「……いや、別に……迷惑だったかな……」



 「ううん、そんなことないよっ」
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