恋は手紙と。
第一章

手紙の答えは

 一階へと続く階段を下へおりる。


 他の教室には、まだ数人の生徒が残っていた。


 薄暗くなった廊下を歩きながら、自分の心臓が、とくとくと脈打つのが感じる。


 ただ好きな人のロッカーへ手紙をいれるだけなのに。


 それだけなのに、こんなにも緊張するのかと少し驚く。



 「……ふぅ」



 手紙をいれるロッカーの前へ立つと、名前を確認する。


 そこにはしっかり『梶木』と書かれていた。

 
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