恋は手紙と。
 梶木くんの後ろ姿を見送った私は、鞄を取りに教室へ戻る。


 するとそこには、沢村くんがいた。


 行く先々に沢村くんがいて、何だかもう、見慣れてしまった。


 「まだいたの?」と笑う。


 沢村くんは窓の外を見ていた。



 「告白、どうだった」



 「……待ってて、だって」



 「ふーん」
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