恋は手紙と。
 さっきまで沢村くんがいた方へ目を向ける。


 外になにかあったりしたのだろうかと思って覗いてみたけれど、特に何かあるわけでもなかった。


 不思議に思いながらも、帰宅する。


 玄関を入ると、鯖の焼ける匂いがしてきた。


 私の頭のなかは、梶木くんと沢村くんのことで、ぐちゃぐちゃだ。


 私は一つ、はぁ、と溜め息をついた。


 
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