恋は手紙と。
 「え、あっ、何に乗る?」



 思ったよりも見惚れていたのか、梶木くんに顔を覗き込まれてしまった。


 咄嗟に指さしたのは、観覧車で……



 「観覧車? 宮野さん、結構大胆だったり?」



 慌てて指をひっこめるけど、梶木くんに笑われてしまった。



 「いいよ、乗る?」
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