恋は手紙と。
 思っていたより高い位置で一瞬ビックリしたけど、遠くまで見渡せて、景色が綺麗だ。


 梶木くんは相変わらず窓の外を眺めている。


 観覧車が下まで到着するには、まだ十分時間がある。


 ……どうしよう。


 私の中の会話の種が尽きた……


 もとから話題をふるのが苦手だけど、好きな人とせっかく遊びに来れたのに、何も話せないのは嫌だ。



 「ほんと綺麗~……」



 何とか会話を繋ごうと、自分なりに頑張って呟いてみる。
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