恋は手紙と。
 「結構、早かったね。もっと乗っていたかったな~」



 「そ、そうだね……」



 もっと乗っていたかったな、っていうのは、まぁ、変な意味じゃないよね。


 梶木くんの言葉にいつも反応しちゃって、恥ずかしくなる。


 下へ着くと、従業員のお姉さんが優しい笑顔で扉を開けてくれた。


 私と梶木くんが降りると、また人が乗り込み、上へ上っていく。



 「観覧車って、退屈そうなイメージがあったんだけど、楽しかったね」
< 53 / 83 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop