恋は手紙と。
 観覧車の方を一度振り返った梶木くんが言う。



 「うんっ、私も、結構久しぶりに乗ったんだけど、すごく楽しかった」



 「じゃあ次は、何に乗る?」



 ポケットから遊園地のパンフレットを出していた梶木くんは、それを広げて私に見せてくれる。



 「あっ、コーヒーカップとか面白そう!」



 「どっちが早く回せるか対決する? 僕、コーヒーカップは得意だからねっ」
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