恋は手紙と。
  *


 次の日の朝。


 下駄箱に着くと、靴を履き替えて、梶木くんのロッカーを覗いた。


 ロッカーの右上の方には三角の形にアクリル板がついていて、中がうっすらと見えるようになっている。


 よく見えるわけではないが、白い色をしたものは見えなかった。


 もう、学校に来てるのかも。


 だとしたら、手紙は読んじゃったかな。


 この後の展開をぐるぐると想像しながら、私は教室へ入る。
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