恋は手紙と。
 鞄を机に置き心を落ち着かせると、ちらりと、梶木くんの席を見た。


 ……あれ?


 斜め前の梶木くんの机の中は、まだ空っぽ。


 封筒が取り出された後だと思ったのは、見間違いだったのかな。



 「……おい」



 「……っ!?」



 そわそわしていると、いきなり後ろから声が聞こえてびくりとする。
< 7 / 83 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop