恋は手紙と。
支度の終わった鞄を机の上に置いて、膝の上にのせた手をぎゅっと握る。
ホームルームは終わり、教室からはクラスメイトが出ていく。
梶木くんは、席で文庫本を読んでいた。
私たち以外の最後の一人が、友達同士で賑やかに出ていく。
沢村くんは、いなかった。
みんなと同じように、もう帰っていってしまったのだろう。
椅子を引いて、立ち上がった。
ガタッと音がする。
「梶木くん……?」
「あ、宮野さん」
「呼び止めちゃって、ごめんね。ちょっと聞きたいことがあって……」
「ううん、全然いいよ」
ホームルームは終わり、教室からはクラスメイトが出ていく。
梶木くんは、席で文庫本を読んでいた。
私たち以外の最後の一人が、友達同士で賑やかに出ていく。
沢村くんは、いなかった。
みんなと同じように、もう帰っていってしまったのだろう。
椅子を引いて、立ち上がった。
ガタッと音がする。
「梶木くん……?」
「あ、宮野さん」
「呼び止めちゃって、ごめんね。ちょっと聞きたいことがあって……」
「ううん、全然いいよ」