恋は手紙と。
 驚いて顔をあげる。


 目の前にいたのは、やっぱりい梶木くんだった。


 けれど、さっきの声は、いままでの梶木くんの愛想のいい声とは違い、低くて、チャラチャラとした声。



 「だ、だから……私と付き合えるっていうのは……」



 「はっ。だって、宮野さんって可愛いしさ。何言ったって、ほいほいって付いてきそうじゃん」



 「な、なに、それ……」



 私の反応に、梶木くんは想定内だとでもいうような顔をする。
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