恋は手紙と。
 「えっ、ちょっと待って! 何で沢村くんがこれを……!」



 「……はぁ、何でって、ロッカーに入ってたんだから、俺も知らねーよ」



 「元から……?」



 そんなことあるわけない。



 「でも、私はちゃんと……」



 梶木くんのロッカーに入れたはず、そう言おうとして、止まった。


 そういえば昨日、焦って手をついたところの側の取っ手を掴んで、それから、そのまま封筒を入れて……
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