私の日常が崩れる日
「貴女は一体、何歳なんですか?」

「来月で20です」

そう……来月は忌まわしい私の誕生日。

「同年代の子たちより大人びていますね」

「人間、必要に迫られたら誰にでもできることですよ」

「何がですか?」

先生は全く分からないというジェスチャーをする。

当たり前だ……普通の人には分かるわけがない。

私は沈黙を貫き、先生は諦めずに私の方をみている。

するとチャイムが鳴り、皆が起き始めた。

「それじゃ、また次回、お会いしましょう」

先生はそう言って教室を出た。

あの先生は嫌いだ。

流石、精神科医と言ったところだろうか…

それとも、あのような人間なんだろうか…

どっちにしても、私には関係ないこと。

この授業が終われば、先生ともさようならだ。

深く関わる必要もない。







先生も……








学校も………






クラスメイトも…………





家族も……………


















このくだらない世界も……………



















< 8 / 21 >

この作品をシェア

pagetop