fantasista 2
ー剛sideー
「今日の剛、おかしいよ」
ベッドに寝そべるマキが、不安そうに俺を見た。
腰まである茶色の巻き髪、白い身体、そして、どこか妖艶な笑顔で笑い、彼女は俺に手を伸ばした。
「ねぇ……もう一回……」
そんな彼女に俺は言う。
「悪い……」
今日は無理だ。
俺の頭はみどりでいっぱいだ。
マキを抱いている時ですら、みどりのことを考えていた。
俺は、みどりを抱きたい。
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