fantasista 2
ちょっと待てよ。
マキ、その反応はなんだ。
まるで、柊のことを知っているような反応だ。
俺はベッドに座ったまま、マキの髪を撫でる。
「なぁ……柊のこと、知ってるのか?」
「知ってるも何も……あたし、抱かれたことあるから」
「……は?」
「柊は遊びだったけど、あたしは好きだった」
驚いてマキを見ていた。
柊が遊びで女を抱く?
それ、本気で言ってるのか?
信じられない俺は、ぽかーんと間抜け面をしてマキを見る。