fantasista 2








剛君の勢いに完全に押されているあたしに、剛君はどんどんマシンガントークを繰り広げる。




「柊が彼女作るなんて珍しいなと思って、どんな女か気になってたんだ」



「そうしたら、ペチャパイのオトコオンナだった?」




あたしは言われる前に言葉に出す。

相変わらず自虐的な言葉に驚く。



だけど……





「まぁ、ペチャパイは分かるけど、オトコオンナではねぇな。

みどりをオトコオンナ呼ばわりする奴は、どこのどいつだ?」




戸崎だよ!と心の中で突っ込む。

そして剛君はあたしを舐め回すように見て、



「みどり、気に入った!

これからよろしくな!!」



あたしの手をぎゅっと握った。


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