fantasista 2




もどかしい。

もっと上手に伝えたい。

どれだけ戸崎が好きなのかってことを。

剛君みたいに恥じらいもなく、直球勝負が出来たらいいのに。





上を向くと戸崎と視線がぶつかる。

その甘くて優しい瞳から目が逸らせなくなり、引き寄せられたように唇を重ねる。




「山形……すげぇ好きだ」




切なげに発せられたその言葉に、涙すら出そうになった。


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