fantasista 2
結局、戸崎とはいつものように手を繋いで身体を寄せ合って眠った。
戸崎は試合で疲れているらしい。
電気を消してしばらくすると、規則正しい寝息が聞こえてきた。
暗がりの中で戸崎を見る。
閉じられたその瞳、幸せそうに笑っているその唇、その全てが愛しい。
毎日、こんな寝顔を見ることが出来たらいいのに。
この胸で眠れたらいいのに。
時々、こうやって戸崎といることが信じられない。
それほど戸崎に会えて、戸崎に愛されて、あたしは幸せなんだ。