fantasista 2






「みどり、すげぇ強いな」




剛君は少し引き気味に言う。



……ほら、ゲームが強くても、何の得もない。

オトコオンナとして引かれるだけだ。



自嘲気味に笑った。

それに比べ、マキは女らしい。

あんな女が勝ち組なのかもしれない。




「剛君はなんであたしなの?

マキさんのほうが女性らしくてお似合いじゃない?」



そう言うあたしに、



「理由なんてねぇよ。

俺が勝手に惚れているだけだ」



剛君が告げる。
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