fantasista 2





「俺が好きなのは、簡単に落ちる女じゃねぇ。

いつも本気でぶつかってきて、俺を振り回して、目が離せないような女だ」




それを聞いて、あたしの敗北を悟った。

どれだけ頑張っても、あたしは山形みどりになれない。




「そんなに山形みどりが好きなんだ」




あたしの言葉に、柊は頷いた。




「自分でも引くほど溺れてる。

俺にはあいつがいないと無理だ」





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