fantasista 2





「いってらっしゃい」



笑顔で言うあたしに、



「一人でいても暇だしお前も来るか?」



戸崎は鞄に荷物をまとめながら聞く。




戸崎の実家に行く!?

とんでもない。

高校生の頃は数回遊びに行ったけど……今は大人だ。

結婚の話が出ている訳でもないし、こんな不意打ちで紹介されるなんて。





思わず固まるあたしに、



「山形も来いよ」



無理矢理腕を引っ張られた。


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