fantasista 2
そして、そのままドキドキしながら戸崎邸に着いた。
戸崎は立派な玄関の前に、白のアウディを停める。
広い庭の奥には大きい白い家が建っている。
昔来た時も思った。
戸崎の実家は恐ろしく金持ちだ。
そして、サッカー選手の戸崎も、相当稼いでいるのだろう。
カップラーメンなんて食べているが。
「あの……あたし、来ても良かったのかな?」
再びそう聞くと、
「いいに決まってるだろ」
またまた戸崎は言う。
「だって俺の親、アタマすっからかんだから」