fantasista 2
「えーッ!?今のって、黒木剛じゃない?」
「かっこいいよね。
戸崎柊とどっちが好き?」
「あたしは黒木かなぁ!」
通りすぎる女子がキャピキャピ話をする。
そんな彼女たちを見て、前方のものは間違いではないことを悟る。
戸崎と違って背の高い彼は、周りの人よりも頭一つ出ていた。
そんな彼は街行く女の子たちに囲まれていて。
「黒木さん!頭ポンポンしてください」
「黒木さん!胸板タッチさせてください」
ハートの目の女子たちに、
「特別だよ♡」
なんて言って、好き放題触られていた。