fantasista 2






「絶好調だね、戸崎選手」




舞さんがあたしに告げる。




「まるで、みどりちゃんのために頑張ってるみたい。

みどりちゃんの誕生日に、最高のプレーをしたいんだ」




その言葉に涙が出そうになった。




今日の戸崎はひときわ輝いて見える。

その輝きがあたしのためのものだとしたら……

こうも全身であたしのために頑張ってくれるなら……

あたしは世界一の幸せ者だ。

贅沢で最高の誕生日だ。



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