fantasista 2



「分かってるだろ?俺はお前がいいんだよ」





戸崎はあたしに腕を差し伸ばし……

あたしはその腕に飛び込む。

そして、青色のユニフォームの上から戸崎をぎゅっと抱きしめる。





「結婚……したい」





世の中にはこんなに幸せなことってあるのだろうか。

込み上げる嗚咽とともに、あたしは戸崎を抱きしめる。

もう、二度と離さないように。

今日は人生で最高の誕生日だ。


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