fantasista 2
大きな箱の中には、ブレンダーが入っていた。
アタッチメントを取り替えれば、フードプロセッサーにもなる優れ物だ。
そして、その奥には大きめの圧力鍋。
これもあたしが欲しいとぼやいていたものだ。
「アクセサリーとか化粧品あげると、お前は男を誘惑するからな」
意味不明なことを言う戸崎。
誘惑するのはあんただろと言いたくなる。
「これで俺にもっとメシを作ってくれ」
「うるさいな」
「これからずっと一緒なんだからな」