fantasista 2




「ありがとう。

愛してくれて、ありがとう」





戸崎は泣いているような切なげな顔であたしを見た。

そんな顔しないで欲しい。

あたしはこんなに満たされている。





「あたしも……大好きだよ」





振り絞るように告げた。

真っ赤な顔で彼を見て。




戸崎はすっごく嬉しそうにあたしを見て、甘く優しいキスをくれる。

あたしは朝から、その愛に溺れた。

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