fantasista 2







そんなこんなで剛君はあたしの家に来てしまって。

鍵を開けるあたしの後ろで、満足そうに突っ立っていた。




「俺も入っていい?」



「駄目に決まってるでしょ」



「柊はいいのに?」



「戸崎は彼氏じゃん!」




そう言って剛君を睨んで扉を開けた先に……

戸崎が立っていた。

腕を組んで、超不機嫌な顔をして。



ビクッと飛び上がるあたし。

そんなあたしに、戸崎は言う。




「お前ら……家の外で、楽しそうだな」



「楽しくないよ!」




剛君が勝手について来たんだよ!!

なんて必死に弁明するあたしを一瞥し、戸崎は剛君に告げる。



< 25 / 390 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop