fantasista 2
「あの……みどりちゃん?」
半笑いの舞さんに、あたしは告げていた。
「あたし……結婚することになりました」
一瞬の間。
そして、
「おめでとう!!」
心からの笑顔をくれる舞さん。
あたしの幸せを、自分のことのように喜んでくれて。
舞さんの笑顔にぐっときた。
そして……
「山形、とうとう結婚か。
良かったな」
しみじみと大迫さんが言う。
この人はいつからあたしの味方になったんだろう。
そんな大迫さんに、ありがとうございますと答えておいた。
「じゃ、俺たちと一緒だな」
そう言う大迫さんに、
「俺たち?
大迫さんも結婚されるんですか?」
思わず聞いていた。