fantasista 2
だが、大迫さんを侮ってはいけない。
浮かれているあたしをどん底に陥れる。
「結局、相手とは出来ねぇのか?」
「出来ないっていうか……
あんまり手を出してこないっていうか……」
そう言いながらも、昨夜のことを思い出して真っ赤になる。
大きな手、胸板、鍛えられた身体、そして、その切なげな笑顔……
その全てがあたしを狂わせる。
そんなピンク色のあたしに、大迫さんは容赦しない。
「それっておかしくねぇ?
決定的に相性が悪いのか?
好きならやりたいだろ。
俺なんて毎日でも……」