fantasista 2




「こいつ、俺のだから」




そう言ってあたしの頭をぎゅっと抱き寄せる戸崎。

戸崎の胸に顔が当たり、鼓動が一気に速くなる。

その香りに包まれて、頰がにやけてしまう。

不思議だな、剛君では緊張さえしないのに、戸崎が触れるだけで狂ってしまいそう。

ピンク色のあたしとは裏腹に、二人の間には火花が飛び散っていた。


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