fantasista 2




「俺にはもう、みどりしか分からねぇよ」




戸崎はそう言って、頰に軽いキスをくれる。

高校時代に遊びでしてくれたようなキスだけど、それだけで身体が熱くなる。

戸崎が大好きだと実感する。





「俺はすげぇ満足だ。

こうやってお前に触れるだけで倒れるんじゃないかってほど満足だ」



「……馬鹿」




戸崎はあたしを抱きしめてくれた。

その身体に抱かれていると、心配も不安も吹っ飛んでしまう。

この先何があっても、戸崎とならやっていけそうな気がした。


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