fantasista 2
「戸崎選手、かっこいいね」
舞さんがスクリーンを見ながら呟く。
そんな舞さんに言っていた。
「あいつは、サッカーしている姿が一番かっこいいんです」
今も昔も変わらないボールを追いかける嬉しそうな顔が、あたしをますます虜にさせるんだ。
「戸崎、行けー!!」
スポーツバーに歓声が響き渡る。
あたしも立ち上がり、青色のタオルを振って彼を応援した。
青色のユニフォームを翻して走る、大好きな彼を。