fantasista 2
そして……
「はぁ?ユニフォームフェチ?
お前変態か?」
夜遅く、疲れて帰ってきた奴は顔を歪めた。
そして、そのままごろんとベッドに寝転がってしまう。
「そんなに欲しいならやるよ」
そう言って奴は、ぽいっとあたしに青色のユニフォームを投げた。
まるで、ごみでも投げるみたいに。
受け取ったユニフォームは予想以上に大きくて重くて。
微かに柊の香りがした。
それをぎゅっと抱きしめるあたしを見て、柊はますます変な顔をする。
柊には分からないんだ。
この10番ユニフォームの価値が!