fantasista 2




「悪い、柊」




剛君がたいして申し訳なさそうに言う。




「俺もみどりのこと、好きになった」



その言葉に、



「はぁぁぁぁ!?」



あたしは大声を出していた。



冗談じゃない。

あたしには戸崎しかいないのに、変な人に好かれてしまった。

昔の戸崎みたいな、胡散臭さ満載のチャラ男に。



< 27 / 390 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop