fantasista 2
「さて……
次は俺の実家に言って、報告だけしておくか」
あたしはぴんと背筋を伸ばした。
何回か会ったことがあるとはいえ、柊の両親に会うのはやっぱり緊張する。
あたしが結婚相手だと知って、柊の両親はショックを受けないかな。
あたしは美人でもないし、ごく普通のOLだ。
だけど、この緊張は杞憂に終わり……
「本当?良かったね、柊!」
柊のお母さんはすごく喜んでくれた。
そして、
「みどりちゃん、本当に柊君でいいの?
パパ、柊君は一生結婚出来ないと思ってたよぉ」
柊のお父さんはにこにこと酷いことを言って、例外なく柊が怒っていた。