fantasista 2
柊のことを考えると、体の奥が熱く疼く。
柊を思うだけで、心身ともに柊を求めてしまう。
信じられないことに、最近柊は頻繁にあたしを求めるようになった。
今までの空白期間は何だったのだろうと思うほどに。
柊はずっとあたしに合わせてくれていたのだと悟る。
本当は抱きたいのに、トラウマや恐怖に怯えるあたしのために我慢してくれていたのだ。
そんな柊の痛いほどの優しさと愛を、あたしは毎晩感じていた。
柊と肌を合わせ、笑い合い、眠りに落ちていくのがすごく幸せだった。
こんなに幸せな時間があるとは思わなかった。